むかーし むかーし

あるところに和尚さんが
一人住んでいました

その年は 大変な雪で村にも行けません

それでも 和尚さんは気にも止めず
いつものように観音さまをお参りし
いつものようにお勤めしていました

しかし 来る日も来る日も
雪は吹雪いて止みそうにありません

とうとう食糧が底をついてしまいました

『もうダメだ』

その時 お堂の方から音がしました
そこには 動物の肉がありました

仏に仕える身
肉は食べれません

『きっと観音さまから贈り物だ』

和尚さんは心から感謝して
その肉を食べました


肉をおいてくれたこと
命拾いしたこと
お礼を伝えなければ

肉を食べてしまったこと
ちゃんと謝らなければ

急いでお堂へ向かいました


観音さまを見た和尚さんは
泣き出してしまいました





目の前の観音さまには足がありません




動物の肉と思ったのは
観音さまの足だったのです

泣いて詫びる和尚に


『助かって良かった』


観音さまはそう言ったそうです




目の前に居る人   すぐ側にいる人
近い人    遠い人
好きな人   苦手な人…

それはもしかしたら
みんな変身した仏さま?

楽しかったり  幸せだったり
プラスよりも  マイナスの時
辛くて  しんどくて
イライラして  腹が立って

何故?
その人に出会ったり
その出来事に遭って
こんな気持ちにさせるのか

自身の足を差し出してでも
助けようとするのが仏さま

だとしたら

つらい思いをさせたとしても
いろんな場面 いろんな人になって
あたし達の前に現れて経験させ
身を切ってでも
教えよう 伝えよう 助けようと
してるくれてるのかな…
そう思えたら少しは楽になるのかな…

と思ったむかし話のお話でした。

この昔話なんてお話なんやろ?
かなりうろ覚え  ^_^;

TOKOSHIE

To be myself

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